名古屋市上下水道局　

  東部営業センター

  センター長　村瀬　隆

　ネタのような、「絶対にウソだろ？」という話が本当に起こるのである。

　私は、今年度から千種区にある東部営業センターで勤務をしている。昼休みには、徒歩圏内にある個人経営のこじんまりとした飲食店を回っている。そのなかに、高齢の女性が１人で切り盛りしている喫茶店があり、鉄板にのった目玉焼き付きの焼そばがとてもおいしい。

９月もまもなく終わるある日、いつものように１人で赴き、焼そばをいただいたのち、暑かったのでアイスコーヒーを頼んだ。銀色のカップの外側に結露した水滴がついていて、飲む前からその冷えた感じにそそられる。ミルクと、瓶に入ったシロップを入れていつものように飲み始めた。が、明らかにおかしい。表現しがたい、違和感しかない味だったからだ。ただ、何の味なのか全く分からない。

　これまでの経験上、アイスティーと勘違いされたり、ホットコーヒーを出されたり、ということは十分想定できる。ただ今回は、想定の範囲を超えた味で原因がわからない。自分の味覚がおかしくなったのか、飲み込んでしまったが良かったのか。これまで飲食店では感じたことのない不思議な経験の中、どうしたらいいのか優柔不断であたふたしていた。店員さんは奥で他のお客さんのランチを作っており、尋ねる隙も無い。

　その後、店員さんが落ち着いてから声をかけ、飲んでもらった。結局、アイスコーヒーの空ボトルに入れておいた「そうめんのつゆ」を間違えて注いでしまったらしい。そうめんつゆに、シロップとミルク。それらを合わせたものを飲むなんて想像もできないし、ウソみたいな話だ。でも、健康に害はないんだと思い、とてもほっとした。

　取り替えたアイスコーヒーをいただきながら、ふと考えてみた。人間は、何か発生したときにこれまでの行動パターンを思い起こしながら、今はどうすべきかを考える生き物だ。全く想定をしていない事象が発生したときに、１人で冷静に判断し、行動することは、特に私の場合は困難だ。例えば、想定を超える災害やトラブルが発生したとき、１人の知見だけでは限界がある。そのため、常に職場内で関係を築いておくこと、また、役割の違う関連団体と連携を強くして、お互いの知見を持ち寄れるようにすることはとても大切なことだ。そういう意味で、貴組合と当局との関係性を継続、発展していくことは重要である。そんな難しいことを思いながら、今回、誰と一緒に来ていればそうめんつゆだとすぐに分かり笑い話にできたのか、ということを考えてみた。

ちなみに、この喫茶店にはメニュー表が置いていないのだが、この１件でそうめんがメニューにあることを知り、数日後、そうめんとアイスコーヒーをいただいた。とても落ち着いたお店であり、当センターで働いているうちはこれからも通おうと思う。

開催日時　　１０月１日（水）午後３時

開催場所　　　　　　　　　　水道組合

理事の定数　１８名　出席理事　１７名

組合員証授与　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　㈱長谷基業　代表者長谷基宏様
組合員書授与　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　㈱タカヤナギ設備　代表者髙栁哲也様

組合三役
総務委員会

広報技能委員会
資材委員会

業務管理委員会
ご挨拶

日　　時　令和７年９月２５日（木）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　開催場所　　水道会館　４階ホール

　検定満期メータ取替業務に従事する組合員を対象にした、法令遵守に関する研修会を開催しました。

　研修内容としては、法令遵守の意識や注意しなければいけない具体的なポイントをあげて行われました。日ごろから業務を行っていく中で「このくらいは大丈夫だろう」と思ったことが、法令違反やトラブルになることも少なくありません。参加した組合員の皆様には改めて法令遵守の意識を徹底していただける良い機会になったかと思います。

 今後も定期的に研修機会を設け、重大なコンプライアンス違反や事件・事故がないように業務を遂行してまいりたいと思います。

業務管理委員会委員長　近藤理事
名水協事務局　山口課長補佐

研修会の様子（１）
研修会の様子（２）

日　時　令和７年９月１７日（水）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　講　師　　石田データサービス㈱

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　㈱システムズナカシマ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　参加者　　　　　　　　　１６名

　今回の勉強会は「見積拾い出し業務効率化」と「IT導入補助金の活用セミナー！」をテーマに行いました。拾い出しソフト、積算ソフトなどの使い方や、導入する為にかかる費用の補助金申請の仕方等です。これらを少しでも活用して、人材不足や働き方改革の手助けにしてほしいと思います。

名古屋市上下水道局総務部総務課

中山　仁美

　７月某日、我が家に朝顔がやってきた。

　小学校の個人面談帰りの夫に抱えられた朝顔は、支柱と合わさるとなかなかの存在感だ。一緒に持ち帰られた夏休みの課題に目を通すと、朝顔関連の内容がいくつかあった。次の１年生にプレゼントするための種の採取(20個程度)、２学期の色水遊び用の花の採取(冷凍保管)、タブレットでの写真撮影、ツルを使ったリース作り…。夫と顔を見合わせる。草花とは無縁の夫と面倒くさがりの私、忘れっぽい当事者の息子、おまけに我が家には息子の下に双子の怪獣たちもいる。日々、常にキャパオーバーで、朝顔の世話まで焼く余裕はない。先日は某子供向け通信教育のおまけのオジギソウを枯らしたばかりだ。果たしてこの夏、朝顔を枯らすことなくこのミッションをやり遂げられるのだろうか。

　翌朝、もう朝顔の存在を忘れている息子を促し、水やりを行う。無駄に高い位置から勢いよく注がれた水は乾いた土を濡らすことなく、端の方の葉だけを揺らす。この水のやり方で今まで枯れることなくよくぞここまで生き残ってくれたと感心したが、きっと先生がフォローしてくれていたのだろう。根っこから水を吸うから、土にかけたほうが良いと思うよ、と声をかける。

　翌日以降も毎朝息子に声をかける。自発的に水やりをすることを期待して、学童への出発時間ギリギリまで待ってみるが、思い出しそうにもない。黄色いスポンジが主人公のアニメを愛するあまり、アメリカかぶれしたリアクションで慌てて水を汲みに行く息子の後ろ姿を見送りながら、忘れっぽい彼の将来を憂える。どうやらこの家で朝顔の存在を認識しているのは私だけのようだ。私が忘れれば枯れてしまう…プレッシャーが襲う。毎日声をかけるなんて、我ながら子どもに甘いと思いつつも、朝顔には罪はないし、毎日文句も言わずに学童に通う息子には強くは言えないのである。

　最大のピンチは遠方にある夫婦双方の実家への帰省だった。ネットで自動給水器なるものを購入したが、事前に試してみたところ、数時間でボトルの水が空になり絶望した。これでは数日間の不在を耐えられない。どうしようもないので出発前にたっぷりと水やりをした。数日後、あきらめ半分で帰宅したところ、元気はないものの枯れておらず、朝顔の生命力に感心した。他にも、カイガラムシと思われる害虫が発生し、希釈した牛乳を吹きかけて、ひたすら手作業で駆除したこともあった。

　そして、とうとう今日は夏休み最終日。枯れる前にと、花の採取とタブレットでの写真撮影は夏休みの序盤に済ませてある。朝からツルをまとめてリースを作り、種を採取し、何とか課題を終えることができた。

　この夏、何度水やりをしただろうか。名古屋の水道水をたっぷり浴びた朝顔は活き活きと生い茂っていた。人間も植物も水がなければ生きてはいけない。蛇口をひねれば綺麗な水が出ること、当たり前のことがいかにありがたいか、どれだけ多くの人たちに支えられているか、私もこの業界に入るまでは考えたこともなかった。我が子たちにも少しずつ伝えていければ良いと思う。

　次回は６年後、下の双子の分が待ち受ける。また慌ただしい夏になるだろうが、今から楽しみである。

　　　　　　　　　　　　　中村支部　有限会社畑中水道工業所　畑中　和幸

　全くの私事ではありますが、今年還暦になりました。

　ほんとは隠居して全国行脚したいところだけど、まだ年金もらえないし、借金もあるからなあ。

仕方がないので妥協して夫婦で二泊三日で九州へ行って来ました。

目的は温泉と神社巡りです。

　初日大分空港でレンタカーを借りて、まずは日本一の炭酸泉、長湯温泉へ。その名もラムネ温泉館。

源泉が二つあって露天風呂は炭酸は濃いけど温度が32℃とかなり低いので長時間浸かってると冷えてきます。内湯は42℃のにごり湯で熱い分ちと炭酸濃度が低い。

交互に入ってのんびり楽しんできました。

　その後黒川温泉に向かう途中、東洋のナイアガラこと原尻の滝に。

この滝、ちょくちょく事故があることでも有名。

今年の7月にも滝に飛び込んで死んだ大学生がいました。

写真見てもらうとわかると思うんですが、飛び込もうと思いますかねえ？

　その後宿泊地の黒川温泉へ。

でも現着が遅かったので、せっかくの温泉手形も一軒しか使用できませんでしたが、評判通りのいい雰囲気の温泉街でした。

宿は川沿いの離れの形式で二人で泊まるにはもったいないくらいの贅沢なものでした。

　翌日は高千穂で神社巡り。これは嫁の御朱印集めのお付き合い。

天岩戸神社、槵觸(くしふる)神社、荒立神社、高千穂神社とハシゴした後、高千穂峡へ。

　残念ながらボートに乗ることはできませんでしたが、真内の滝の迫力は十分堪能できました。

　そこから次の宿泊地、大分の別府温泉に戻ります。

黒川温泉とは反対の街の中のホテルです。

街中といっても海沿いに建っているので部屋からはオーシャンビューで街の中にいる雰囲気はゼロでした。

　最終日は別府温泉地獄めぐりから。

自分は何度か来たことあるけど嫁が初めてなので定番の観光コースへ。流石にここは入るだけでも並びましたね。

　7つの地獄を一通り見た後、その中の坊主地獄にイメージが近い、明礬温泉の保養ランドに。

ちょいと寂れていますが、ここは鉱泥浴場といって床下から泥混じりの温泉が自噴している珍しい温泉です。

まさに地獄に入っている感覚。

　温泉出たら最後の目的地、全国八幡総本宮、宇佐神宮へ。

しかし、駐車場入るのに大渋滞。

今年御鎮座1300年だからなのかな？と思ってたら何とこの日、宇佐神宮で将棋の名人戦をやってました。そりゃ混むよね。

せっかくなので藤井聡太名人を見ていきたかったけど、時間の関係で断念。

参拝に行くとこっちはガラガラでした。複雑な気分。

お参りして御朱印もらって大分空港へ。

　今回の旅は移動距離が長かったのでちょっと忙しかったけれども、久しぶりに夫婦二人で旅行できたし、入りたかった温泉に行けて満足です。

　次は緑寿かな。もう少し休めるようになって海外旅行に行けるようになってるといいなあ。

弁護士　

成瀬　洋二

　労働基準法では労働者の最低労働条件を定め、労働組合法では団体交渉を権利として認めて労使間の対等な交渉を促すなど、日本の労働法制は労働者に対して手厚い保護をしています。これらの保護にあたるかどうかは、契約の形式で画一的に決まるものではなく、就業実態を基にして個別的に判断されます。仮に一人親方として業務委託契約を締結していたとしても、就業実態から労働者性が認められれば労働基準法や労働組合法が適用されてしまうのです。

　今回は、電気メーターに関わる事業を営むX社が外注先の個人事業主が加入する労働組合から団体交渉を求められ、それを拒否したことの適法性が争われた事案（東京高裁令和6年4月25日判決）をご紹介します。X社は、電気メーターの取付工事等を個人事業主に外注していたため、個人事業主と労働契約を締結しているわけではないと言って団体交渉に応じなかったところ、東京都労働委員会から不当労働行為に当たるとして、団体交渉に応じることの命令が下されました。そこで、X社は当該命令の取り消しを求めて提訴しました。

　第1審は、労働組合法3条の「労働者」は、厳密な意味で使用者の指揮監督の下、労務を提供して賃金を得る者に限らず、労働契約に類する契約によって労務を提供して収入を得る者で労働契約下にあるものと同等に使用者との交渉上の対等性を確保するために法の保護を及ぼすことが必要かつ適切と認められる者を含むと解するのが相当であると述べました。

そして、①当該個人事業主はX社の事業遂行に不可欠かつ枢要な労働力を恒常的に提供する者として事業組織に組み入れられていたこと、②請負契約書には出来高払いとされていたものの工事の完成とは直接関係ない報酬や最低補償金額の定めもあり、労務対価性が認められること、③X社は個人事業主の進捗状況を常にチェックし、一定の時間的場所的拘束性があったこと、④兼業自体は禁止されていなかったものの工事の重要な部分を第三者に委ねることが禁止され、事実上兼業が出来ない状況であったことなどから、個人事業主の労働者性を認め、その個人事業主が加入する労働組合からの団体交渉に応じないことは不当労働行為に当たると認定しました。

　第2審も同様の判断をして、X社の主張を退けました。

　労働者性の判断は、労働基準法や労働組合法で若干の違いはありますが、一般的には、仕事の依頼への諾否の自由、業務遂行上の指揮監督の有無、時間的場所的拘束性、代替性の有無、報酬の算定方法（労務の対価か仕事の対価か）を主要な判断要素とします。一人親方として業務委託契約を締結していたにも関わらず、意図せず労働者として認定されてしまうおそれを避けるためにも、一人親方の就業実態については注意をする必要があります。

　2025年もあと少しとなりました。歳をとるごとに1年過ぎるのがどんどん早くなっている気がしますが、これは自分が生まれてから過ごす時間の積み重ねがそうさせるのだとか。

　5歳のときに体感した1年は人生の1/5に相当しますが、５０歳の1年は1/50になり、自分の「経験した時間（生まれてからの時間）」から時の流れを判断しているそう。人生も地層のように凝縮されて、あとから振り返ってああ、あの時はこんなことがあったと覚えていられたら良いのですが、私のようなおおざっぱな人間はすっかり忘れてしまいます。今年はすごく暑かった…とか相変わらず米が高かった…とか、ああ、大阪万博もありましたね。さらっとした感想しかでてこないのが悲しいところ。気を付けないとあと10年もしたら、1年過ぎた感想なんかほとんどなくなってしまうのでは？夏休みの日誌に書く今日のひとこと『今日は暑かった』ですね。自発的に行動しない限り、脳内には強烈な記憶として残りませんから、1年の総括が天候や時事ニュースにまみれてしまわないように、来年はちょっとでも新しいことや違う場所にも行ってみたいと思います。

　…余談ですがそんな自分を含めて、ちょっと人生を動かしたい人におすすめの映画をご紹介します。ベン・スティラー主演の『LIFE！』はもうご覧になりました？コメディ作品が多い彼が、今回は地味めな主人公を演じています。もう廃刊が決まっている雑誌の最終刊のネガを取りに、地球を駆け回ることになってしまってさあ大変。人生は何が起こるかわからない、でも『何をしたいと思うこと』が重要なのだと教えてくれる作品です。渋いショーン・ペンが見たい方もどうぞ。

　人生は有限です。人生の積み重ねを、自分の意志で輝けるものにしていきたいものですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（M・H）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日　　時　　１０月　４日（土）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１８日（土）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　開催場所　　　　　　水道組合

　１０月４日（土）と１８日（土）の二日間で事務局職員の防災訓練として、仮設給水栓組立と設置型組立式給水タンク組立、発電機の運転操作確認を行いました。

仮設給水栓組立（１）
仮設給水栓組立（２）

発電機運転操作確認
組立てトランク型自動ラップ式トイレ

設置型組立式給水タンク組立（１）
設置型組立式給水タンク組立（２）