
『電気自動車』 佳作:協立設備工業㈱ 宇津山 弘氏
フォトコンテストのコーナー
第41回組合だよりフォトコンテスト 応募作品

ご挨拶コーナー
水道水を飲む
名古屋市上下水道局 営業部担当課長(利用促進)
土田 智
名古屋市指定水道工事店協同組合の皆様には、日頃より本市の上下水道事業にご支援・ご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。4月より料金課の担当課長を拝命いたしました、土田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、皆さんはふだんどのような水を飲んでいらっしゃるでしょうか。いまや「水を飲む」といえばミネラルウォーター、という方も多いのではないでしょうか。家庭用のウォーターサーバーもさまざまなものが出ており、お店などに置いてあることも増えています。一方、私が幼いころはいろいろな施設に銀色のボックス型のウォータークーラーが設置されており、親に抱き上げられて冷えた水道水を飲んだことを憶えているのですが、今ではほとんど見かけなくなったように思います。小さな思い出からも「水道水を飲む」環境の変化を感じます。
ところがこの夏、「水道水を飲む」ために人々が集まる場所があったのをご存じでしょうか。そう、大阪・関西万博の会場です。万博協会は大阪・関西万博において循環型社会を体現する会場運営を目指し、開幕当初から来場者にマイボトルの持参を呼びかけており、万博会場には給水機が設置されています。もちろん給水できるのは大阪市の水道水です。給水機は会場全体で86台も設置されており、力の入れ方が違います。加えて、会場にはマイボトルの自動洗浄機も設置され、衛生面でのフォローもきちんとされており、至れり尽くせりなのです。
この水道直結型の給水機ですが、「水道水がそのまま飲める」ことが前提となっています。日本に住んでいると当たり前のように思っていますが、国交省の資料によると、水道水がそのまま飲める国はわずか12か国にすぎないそうです。この給水機の存在は、日本の水道水が安全においしく飲むことのできる品質であることの何よりの証拠であり、万博を機に、水道水と水道直結型の給水機が注目される日が来るといいかも…などとひそかに思っているこのごろです。
名古屋市上下水道局でも、「なごやの安心・安全でおいしい水道水」を身近に感じていただくために、マイボトル対応冷水機を市内の施設に設置しています。この給水機は設置場所によってそれぞれ特徴のあるデザインとなっており、お出かけの際に見かけたことのある方もいらっしゃるかと思います。最近では日常的にマイボトルを持ち歩く人も多くなりました。外出時にマイボトルを持参している人は約40%になるという民間の調査結果もあるそうです。マイボトルをもってお出かけされた際に給水機を見かけたら、ぜひ利用していただき、水道水のすばらしさを感じていただきたいです。そして、「出かけたときに冷たい水道水をマイボトルに入れた」ということが今の子どもたちの記憶になり、未来につながっていくといいなと思います。
会議コーナー
定例理事会
開催日時 9月3日(水)午後3時
開催場所 アイリス愛知
理事の定数 18名 出席理事 17名
支部長代行 11名
組合三役
総務委員会
広報技能委員会
資材委員会
業務管理委員会
全体風景
お知らせコーナー
第42回組合だよりフォトコンテストのお知らせ

表彰コーナー
令和7年度(第18回)国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」
日 時 令和7年9月10日
場 所 国土交通省
国土交通大臣表彰「循環のみち下水道賞」は、健全な水循環、資源・エネルギー循環を生み出す21世紀の下水道コンセプト「循環のみち下水道」に基づき、2008年度に創設された国土交通大臣賞。毎年、下水道の日(9月10日)に合わせて、多様な面から社会に貢献した優れた事例を表彰しています。この賞の上下水道一体部門で、名古屋市上下水道局と名古屋市指定水道工事店協同組合・名古屋上下水道総合サービス㈱が結んだ「災害時における宅地内給排水設備の早期復旧に向けた覚書」が受賞しました。
防災訓練コーナー
令和7年度名古屋市上下水道局防災訓練
日 時 令和7年9月11日 午前9:30~11:00
場 所 鳴海配水場
名古屋市上下水道局が行った合同防災訓練に、地元学区の方々や関係機関の方々とともに参加しました。訓練内容は、地下式給水栓の操作、下水道直結式仮設トイレの組立、給水タンク車及び仮設給水栓からの受水体験、応急復旧(漏水修理)です。
挨拶:名古屋市上下水道局次長 川合 正恭様
地下式給水栓操作
下水道直結式仮設トイレ組立
給水タンク車及び仮設給水栓からの受水体験
応急復旧(漏水修理)①
応急復旧(漏水修理)②
青年部会コーナー
全管連青年部協議会第29回通常総会 名古屋総会
開催日 8月2日(土)
場 所 ホテルヒルトン名古屋
挨拶:全管連青年部協議会 本山新会長
祝辞:全管連 藤川会長
総会全景
祝辞:名古屋市上下水道局 川合次長
乾杯:名水協 穂刈会長
挨拶:名水協青年部会 宮澤会長
研修会:角田信朗氏
名水協青年部会と愛管連青年部協議会
青年部会コーナー
水源地見に行き隊(木曽川鵜飼)
開催日 8月24日(日)
場 所 犬山市犬山北白山台平
参加者 77名

舟での昼食の様子
鵜匠による鵜飼の説明

鵜飼の様子(1)
鵜飼の様子(2)
鵜飼の様子(3)

鵜飼見学の様子(4)
鵜飼見学の様子(5)
参加者集合写真
青年部会コーナー
青年部会メンバー大募集中

木祖村コーナー
木祖村だより

筆の泉コーナー
「だるまの魅力」

南部水処理事務所 所長補佐
井深 拓也
息子(2歳)は、アンパンマンやドラえもんにハマる前から“だるま”が大好きで、家には、だるまが描かれたグッズをはじめ、私や妻の母が手芸用品で手作りしてくれただるまのぬいぐるみや、岐阜にある大龍寺の本物のだるまなど、少しずつ集めただるまグッズがたくさんあります。
そもそも最初にだるまに興味を持ったきっかけは、YouTubeのだるまをモチーフにしたアニメーション動画で、軽快な音楽にあわせて一緒に踊って楽しんでいました。その様子を見てプレゼントした絵本の「だるまさん」シリーズ(かがくいひろし著・ブロンズ新社)は、お気に入りの絵本のひとつで何回も繰り返し読んでいます。
この絵本は刊行から16年で累計発行部数1,000万部を超える人気作で、長年、多くの子どもたちを魅了している作品です。作者のかがくいひろし氏は、もともと特別支援教育の教員でしたが、50歳のときに絵本作家としてデビューし、作家として活動されたのは4年間という短い期間でしたが、多くの人気作を世に送り出しました。5月には、四日市市立博物館で開催された「かがくいひろしの世界展」に息子を連れて行く機会があり、だるまさんシリーズ以外にも子どもたちを笑顔にする作品が数多くあることをあらためて実感しました。
YouTubeでだるまの動画を視聴していると、関連動画が流れてきます。息子はなぜか一時期、だるまの一大産地群馬県の高崎だるまの製造工程を淡々と紹介するというマニアックな動画を夢中になって観ている時期があり、私も一緒に観ているうちにだるまはこうして作られるのかと勉強になりました。
材質は紙であることは皆さんイメージがわくと思いますが、印象的だったのは原材料が古新聞紙と卵の運搬に使われた紙製の保護材を再利用していることです。製造工程を簡単にご紹介します。まず、原材料を水の入ったタンクで溶かして紙の繊維を細くし生地を作ります。次に、金型を使った真空成型作業です。紙を溶かした水の中に金型を入れてポンプで吸引します。その後、温風を入れて乾燥させます。乾燥後、金型から取り出すと肉厚5mmほどの生地が完成し、天日で2~3日乾燥させます。だるまの底にはヘッタと呼ばれるおもりを接着することで起き上がりこぼしになります。着色、顔描きを一つ一つ手作業で仕上げて完成です。高崎だるまは、眉が鶴、ひげが亀になっており大変縁起の良いそうです。
昔から商売繁盛、選挙必勝、受験合格など様々な祈願成就の縁起物として私たちの身近にあるだるまは、小さな子どもたちも引き寄せる何か不思議な魅力を兼ね備えているのかもしれません。
談話室コーナー
「新しい家族」
有限会社イケダヤ 後藤 一弘
今年の夏、我が家に新しい家族が来ました。黒のラブラドール・レトリバー、ライムくんです。生き物好きの二人の息子の要望で、昨年末にペットショップをいくつか回りました。そして今年の7月、ついにライムが我が家にやって来ました。
ライムは、我が家にやってきた1週間後に3歳の誕生日を迎えました。中学生の長男でも、一人で散歩に連れて行くには不安な大きさ。体重は33kg超と小学生の次男より重い立派な成犬。実はライムは飼育できなくなった飼い主さんから保護された犬で、保護団体から譲り受ける形で我が家に来ました。
実は、ペットショップを何軒も回るうちに、ペットの販売方法に疑問を感じ、色々な理由で飼い主さんと一緒に過ごせなくなって保護された犬を引き取ることに決めました。探し始めて初めて知りましたが、悲しくなるくらい沢山のワンちゃんや猫ちゃんが新しい家族を探しています。また、ライムを譲り受ける過程で、保護団体の方とお話しさせていただき、沢山のボランティアに支えられた保護団体が、ギリギリのところで守っている命が沢山あることも知りました。こうした温かいボランティアの方々に支えられた保護団体の一つにライムは保護され、我が家に来ることになりました。
ライムが来てから生活はガラッと変わりました。運動不足にならないように、まずは朝の散歩から始まります。大型犬は暑さに弱く、夏は日の出前の4時半に散歩をスタート。本来は一時間の散歩が必要とされていますが、夏は「熱中症の恐れがあるので短めに」という獣医さんのアドバイスで30~40分。散歩後の餌は、胃捻転を防ぐために少し時間をあけてから忘れないようにあげなければいけません。トイレトレーニングがされてなかったので、お昼にはおしっこをさせに外へ連れ出さなければなりませんし、夜はまた散歩です。
どんなに前夜に遅くまで仕事をしていても(決して飲み歩いているわけではありません)、お休みの日でも、毎朝必ず早く起きなければならなくなりました(歳を取ったとはいえ、まだ朝4時には勝手に目覚めません)。どんなに仕事が忙しくても、お昼のおしっこに連れ出さなければなりません。どんなに仕事が残っていても、一度家に帰って夜の散歩に行くようになりました。もちろん、飼う前に分かっていましたし、譲り受けるときに何度も確認されましたが、大変さは想像以上でした。
他にも、散歩中に他の犬に吠え掛かったり、土砂降りの中でうんちを拾ったり、大変なことはまだまだあります。でも、子供が脱ぎ捨てた靴下を咥えて、自慢げに持ってきた時、えさが早く欲しくて、シャツをかんで引っ張る時、タオルを引っ張り合いして遊んでいる時の顔は本当にかわいくて幸せな気持ちにしてくれます。嫌なことがあった時に、横にそっといてくれるだけで癒されます。この夏、大変なことも楽しいことも沢山持って来てくれる新しい家族が増えました。
ライムもそうでしたが、家族と別れるという辛い経験をして、次の家族を待っているペットが沢山います。新たにペットを飼おうと思っている方は、保護された子たちを家族として迎え入れるという選択肢も一度考えてみませんか。大変なことも幸せも沢山持って来てくれると思います。大変なことを一緒に楽しみましょう!
法律コーナー
労働条件変更に対する同意の有効性
弁護士
成瀬 洋二
2025年の春闘の平均賃上げ率は5.25%となり、2年連続で5%を上回ったようですが、業績不振などに伴って給料の減額を余儀なくされる企業もあるところです。賃金などの労働条件を切り下げる場合には、原則、個々の従業員との間で個別合意を得なければなりません。
賃金などの労働条件を変更する場合、従業員の同意の有無は慎重に判断され、当該変更を受け入れる旨の労働者の行為があったとしても、「当該変更により労働者にもたらされる不利益の内容及び程度、労働者により当該行為がされるに至った経緯及びその態様、当該行為に先立つ労働者への情報提供又は説明等に照らして、当該行為が労働者の自由な意思に基づいてされたものと認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在するか否かという観点から判断されるべきもの」とされています(最高裁平成28年2月19日判決)。
今回は、一般貨物自動車運送事業等を営むY社が、多数の従業員から残業手当の単価が低額であるなどといった指摘を受け、従前の給与体系による支給実態を調査した結果、未払賃金が発生していることが発覚したため、給与体系の変更に関する説明会を開催し、トラック運転手として勤務するXらから、新給与体系に変更する内容の労働契約書に署名押印をしてもらったものの、Xらが当該書面への署名押印は自由な意思に基づいて行われたものではないなどと主張して、給与体系変更後の期間にかかる未払賃金を求めて提訴した事案(東京地裁令和6年2月19日判決)をご紹介します。
判決では、上記最高裁判決を引用した上で、本件ではXらに対して説明会が開かれたものの、給与体系の変更は基礎賃金を減額するもので、それはXらにとって著しい不利益を含むものであったことに加え、本件説明会の資料にはいかなる手当が残業代等の基礎となる基礎賃金に含まれるのかについての説明がなく、本件説明会の説明内容や資料の記載内容だけでは、従業員においてその内容を正確に理解することは困難であったことなどを指摘し、Xらが自由な意思に基づいて新給与体型の変更に同意したと認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在するとは認められないと判示しました。
一般的には合意書に署名押印をすれば合意書に記載された意思表示が認定されますが、賃金など重要な労働条件を不利益に変更する場合には、上記判例法理によって書面による個別の同意を得るだけでは不十分な場合があります。会社としても従業員が受ける不利益を正確に把握した上で、その不利益を記した資料を配布し、分かりやすく説明するなど、慎重な対応を取ることが重要です。
事務局だよりコーナー
長かった夏から秋へ
6月から猛暑日に入った最も暑い夏と言われた今年の夏も、9月中旬に入り30℃を切る日も増えやっと終わりを迎えようとしています。気象庁によると今年の夏は、全国平均気温が平年の全国平均気温に比べ+2.36℃となり昨年、一昨年を上回っているそうです。群馬県伊勢崎市では、8月5日に41.6℃を記録し観測史上最高気温の記録を更新しました。猛暑日が続出した背景としましては、海水温の異常な上昇が特に重要な要因に挙げられます。今年の海水温は異常に高く、過去最高を記録しています。しかも去年よりも遙かに高くなっており、海に囲まれた日本列島は、煮えたぎった釜の中心に日本列島があったようなものだと言われています。これに加えて、太平洋高気圧やチベット高気圧が強く張り出した状態が続いたことが、猛暑日の頻発をさらに後押ししました。
昨日、気象庁は3か月予報を発表しました。これを見ると10月は、平均気温は平年に比べて高くなる見込みで、天気は数日周期で変わり低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすく晴れの日が少なくなるようです。11月は平均気温が平年並みか高く、晴れの日も平年並みか多いと予想されています。ただ12月に入ると冬型の気圧配置が強まり、平年に比べ曇りや雪または雨の日が多くなり、気温も平年並みか低くなると予想されています。
長かった夏や発表された3か月予報を見ると今年の秋も短そうですが、秋の味覚である秋刀魚や栗、さつま芋などは豊漁、豊作と言われているため短い秋ではあるが充分に楽しもうと思っています。


